今は亡き孤高の朗読詩人

武力也を偲んで

武力也(ぶりきや)


画:倉橋達治


1943年:秋田県男鹿市に生まれる。
1963年:20歳、単身上京。
1983年:本業のブリキ屋を営みながら、入院を機に詩作を開始。
      新聞、詩誌に投稿。
1990年:詩人会議新人賞佳作第一席に選ばれる。
1991年:処女詩集「釘を打つ」(詩人会議出版)刊行。
2002年:朗読詩集「長いハシゴを上っていけば」(OFFICE KON)刊行。
2003年:詩のボクシング山形県大会チャンピョンとなる。
2004年:詩のボクシング全国大会に出場。準決勝進出。
      12月6日 心筋梗塞により永眠。
(詩人会議会員、千葉詩人会議、千葉詩人クラブ、グループ耕、この指とまれ所属)

力也氏との出会い
今までのライヴを振り返って)

山本竹勇・津軽三味線の魅力

2002年 5月18日
埼玉県狭山市の「らいう゛かふぇ・まつ」於

上記の狭山市の「らいう゛かふぇ・まつ」は以前に私がレギュラー出演していた地下のライヴハウスで、津軽方言詩の語り部で、兄妹弟子の保村雪山と私の内弟子であった小竹勇生山と共に活動していました。当時は津軽三味線が聴ける店として立ち見が出るほど賑わっておりました。この店では久々となったライヴには、ゲストにアフリカ太鼓のわきたにじゅんじ氏と、サックスの富永ことぶき氏を迎えてのユニット「イエローパッケージ」のセッションライヴ。この時、武力也氏、都月次郎氏、近野十志夫氏の3人で聴きに来てくださり、武力也氏とはここで初めてお会いしたのです。そして、飛び入りで「ばっちゃのダダダコ」を披露、三味線もつけさせていただいたのですが、この時の印象がとても強烈で「いつかこの人の朗読とライヴをやってみたい!」と思ったのですが、後で聞いた話では、彼も同じことを考えていたとのことです。帽子をかぶって聞いているのが武力也氏です。(戻るときはブラウザの戻るボタンで戻ってください)

 

山本竹勇・津軽三味線の魅力

2003年12月11日
千葉県富里市の「居酒屋アキ」於

富里から通ってきている弟子の紹介で、市内の「居酒屋アキ」というところでライヴをやります。と言ったら、武力也氏が(ブリキヤのおっかあ)と呼ばれている奥様と、友人の飯島さんを連れて一緒に聴きに来てくださった。翌年の1月に船橋の二和公民館で約束した平和コンサートのPRを兼ねてのことだ。この時も朗読で自己紹介をしてお客様を笑わせてくれた。そして後日、彼がメールで発行していたコンサート通信にその時の感想を寄せてくれたのです。(戻るときはブラウザの戻るボタンで戻ってください)

 

平和へのコンサート

(2004年1月17日)船橋二和公民館於
(2004年4月11日)船橋道祖開館於

そして、翌2004年1月17日に船橋二和公民館で平和コンサート「津軽三味線と詩で語るふるさと」が実現したのです。続いて4月11日には船橋の道祖開館では一日に2ステージ開催され、いずれも盛況でした。このあたりから武力也氏とのライヴが形として出来上がってきたのです。(戻るときはブラウザの戻るボタンで戻ってください)

 

山本竹勇・津軽三味線の魅力

2004年7月16日
東京杉並区西荻窪・奇聞屋於

今度はお世話になった御礼に、こちらで場所を用意するということで、CDのライヴ会場ともなった、東京西荻窪の奇聞屋でライヴを企画。この時は下見と来年のPRも兼ねてゲストで朗読していただいたのだが、お客様からも感動したという感想もいただき、次回のライヴに意欲を燃やしていたようです。(戻るときはブラウザの戻るボタンで戻ってください)

 

詩のボクシング 第2回千葉本大会

2004年9月12日(日)午後1時ゴング!
船橋二和公民館講堂 於

9月には詩のボクシング千葉大会のオープニング演奏とジャッジに参加させていただいた。光が丘図書館ライヴでもお世話になった、松本 映さん、リベルタさんもジャッジに参加。武力也氏は主催者として奔走、手作りのリングまで作り、会場を盛り上げたのでした。白熱した試合が行われ、この時のチャンピョンはセリザワケイコさんに決定した。(戻るときはブラウザの戻るボタンで戻ってください)

山本竹勇・津軽三味線と武力也・朗読の世界
津軽三味線と詩で語るふるさと

2004年11月13日
東京杉並区西荻窪・奇聞屋於

そして、いよいよCDの音源にもなり、彼との最後のライヴになった日がやってきた。武力也の朗読を聴きたいという多くのファンで満席となり、彼もいつになく興に乗って今までで最高の朗読だったのではないかと思う。そして、いい形となってきた二人のライヴを、またこれからも続けていこう!と次回の日程を店に予約したのですが、まさか、1ヶ月も経たない内に別れが来てしまうとは誰が想像できたでしょうか!
彼が亡くなる3日前まで日記として残した貴重な手記「武力也の長いはしごのぼっていけば」がブログに残っていますが、その中で竹勇との出会いやこの日のライヴの感想などを詳しく語っていますので掲載します。また、当日のライヴを取材に来られた「ID-NET」のご協力により、ネットTVで放映されましたのでこちらもご覧下さい。


ぶりきやの 長いはしごを上っていけば
詩人・雁屋颯子さんのサイトから

竹勇との出会い〜コンサートに至るまで
生前に日記として残した貴重な手記の一部から

ID TVの映像から追悼コンサート関係武力也CDのご案内

武力也・朗読思い出玉手箱
こころの温泉管理人・KON助さん制作のアルバムから

こころの温泉


山本竹勇・津軽三味線の世界